総集編 ４

ノルウエーの旅から

２００４年６月の旅

沿岸急行船

エクスフィヨルドは半島の先端にある小さな町で、人の気配は希薄です。

沿岸急行船の桟橋ですが、船に積み込む荷物が

置いてあるほかに　待合室など港らしい設備はありません。

船はかなり豪華です。ノルウエーの北の果てから南部のベルゲンまで　

沿岸を　５、６日かけて就航しています。 毎日、北行き、南行き　各１便あります。

あいにくの天候で周囲の美しいであろう

フィヨルド地形の風景を楽しむことはできませんでした。

定期船ですから　途中　Ｓｋｊｅｒｖｏｙ　という町に寄港します。

埠頭では先住民サーメの人が帽子などを売っています。

雲が切れてくると　北極圏の低い太陽が真横から山の斜面を照らし、

だんだらの模様を描きます。　

２３時４５分　８時間の旅を終え

北極圏最大の町　

トロムソに到着します。

もう真夜中ですが

太陽は山の稜線の上にあります。

写真では夕景のようですが

人間の目では昼間の明るさです。

リソハイムの埠頭は何棟かの倉庫と積荷が並んでいるだけです。

豪華船がやってくるような立派な港らしい設備はありません。

リソハイムから乗船したＭｉｄｎａｔｓｏｌ号は１６０００トンは

前回よりもひと周り大きな最新鋭の豪華船です。

最上階にある展望客席はホテルのサロンといった感じです。

船に宿泊しない乗客はこのあたりを占拠します。

展望デッキはヘリポートもある広いものでした。　

夏でも風は冷たいので　ブランケットを掛けてデッキチェアーに座り　

流れて行く風景を眺めている人もいます。

曇りがちの天気の中の船旅でしたが

少しでも晴れてくれると　回りの風景も輝いて見えます。

ロフォーテン諸島は多くの島がこのような橋で結ばれています。

沿岸急行船はその下をくぐり抜けて行きます。

天気はイマイチでも　海面に立ちこめる霧？雲も

それはそれで　いい雰囲気を見せてくれます。

このコースの途中にある　いちばんの見所は　トロルフィヨルドです。

船は袋小路の狭いフィヨルドに入り込んでいきます。

この滝が見えるところで

フィヨルドは行き止まりです。

船はそこで３回転ほどしました。

どちらの側からも

滝が見えるようにとの

配慮なのでしょう。

下船予定の

スヴォルバーが近くなるにつれ

うれしいことに天気は

良くなってくる気配です。

青空が広がってくると、

途中、雲に隠されたまま通りすぎてきた景色を　戻ってでも見たくなって来ます。

スヴォルバーはロフォーテン諸島の中心的な町です。

私たちの沿岸急行船の旅はここで終ります。

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