サッセロは　人口１８００人の小さな　リゾートの町です。
大聖堂を中心に　ひとかたまりの集落が町を造っています。
こうした家並みに挟まれた路地が　今日の見どころです。

午前１０時　
自分の家の前の石畳に　
とりどりの色の
花びらを敷きつめていました。
作業は早朝から
続いているのでしょう。
まだまだ制作途上です。
キリストを乗せた輿の
通り道を作っているのです。

このようなイラスト風の絵柄もあります。 かなりの絵心がないと難しいでしょう。

色使いに　作者の気持ちが現れます。
シックな色選びをしています。

派手な色使いの十字架をモチーフにした
作品は　花びらも大きめです。

絵柄を考え　それに使う色の　花を選んで摘み　葉を集め
木の実を加工するなど　下準備が　なかなか大変そうです。

石畳が隠れるほど　びっしり敷きつめたものもあれば
石畳を残しているものもあります。

観光客は道路の中央に作られた　花じゅうたんを
踏まないよう　注意して　脇を通りぬけます。

できあがった　花じゅうたんは　乾燥しないように
上から　霧吹きを使って水を撒いていました。　
風が吹くと花びらが　飛んでしまいます。

この作品は　花じゅうたんというよりも　
リビングのじゅうたんにしたい図柄ではありませんか。

大聖堂の中に大勢の人が集まっています。
１１時からミサが始まるのです。

大聖堂前の広場にも
花じゅうたんができあがっています。

１１時から　大聖堂でミサが始まり　
１２時近くなると　キリストを乗せた銀色の輿が　町に繰り出します。
輿は人々に担がれ　路地に敷かれた　花じゅうたんの上を歩くのです。

少年の顔が楽しげです。
お母さんのお手伝いが
楽しいのでしょう。
こうして花じゅうたんの
作り方や楽しみが
子供に伝わってゆくのです。

それぞれ趣向をこらした　花じゅうたんは　１２時までの　はかない命なのです。
クオリティーの高さを考えると　ちょっと　もったいない気がします。

ひとときの盛り上がりに　全精力を傾ける。　
それが　お祭りなのでしょう。　
作る人も見る人も　だからこそ　今日この時に集中するのです。

日本から　サッセロのような小さな村のインフォラータを
訪れるグループは　めずらしいようで　地元のＴＶ局が
「Ｙｏｕ　は何しに？」という感じで　インタビューしに来ました。

新旧の法王が描かれています。

マリア様の抱いたキリストの可愛らしいこと。

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