モンレアーレの大聖堂（ドゥオモ）です。　１２世紀に建てられたもので
ノルマン・アラブ様式の　城塞のようにがっしりとした外観です。

内部のモザイク画は　パレルモのパラティーナ礼拝堂とは違って
いぶし金といった感じの　落ち着いた金色をしています。

祭壇上の半ドームには　青い衣のキリスト　「パントクラトール」が描かれています。　
宇宙の支配者にして全能の主　を意味しています。
　その美しさは　特に人気が高いようです。

聖堂の隣には「キオストロ」と呼ばれる修道院回廊があります。
１辺が　４７ｍの方形の回廊には２２８本の円柱があります。
この２本セットの柱に金色のモザイク模様が描いてあります。
模様は一つずつ違っているようです。

くどくならないように　一つおきにモザイク模様をつけたのか
元は　全部に模様が描かれていたのかは分かりませんが　
他にはない　印象的な回廊でした。
柱頭の彫刻もひとつとして同じものはないのだそうです。

イタリアでも　高齢の男たちはヒマそうに群れています。
日本では　こうした仲間が集まる場所が　なかなかありません。

ヴィットリオ・エマヌエーレ広場。
右は大聖堂の隣にある市庁舎です。　山の斜面に広がる　モンレアーレの町ですが
住宅はさらに高いところまで　広がっています。

路地の奥に見えるのは
大聖堂の裏側です。
外壁の装飾が
かなり凝っています。
その先へ行くと
展望が開け
モンレアーレの町が
山の中腹にあるのが
分かります。

右手の半円が　聖堂の祭壇のあるところです。

聖堂の先の展望所から　眺めた景観です。
金の盆地・コンカドーロと呼ばれています。
旧市街から見下ろすところに　新しい家並みが広がっています。

よく見ると　家々の壁はかなり古そうです。
手前の家は　古い石材を利用しているように見えます。

大聖堂近くの　普通の町並みは　こんな感じです。

コルレオーネは　標高５４２ｍのところにある　人口１１０００人の町です。　
町の中心の広場は　マフィア撲滅に命をささげた
２人の判事の名をつけ　ファルコーネ・ボッセリーノ広場と呼ばれています。

今では何の変哲もない田舎町ですが　かつて　１９４４年からの５年間に
１５３人もの人が殺害されされるなど　マフィアにまつわる事件が続いていました。
立ちあがったのは　公園の名前になった　２人の判事でした。

とは言え　マフィア博物館があるわけでもなく
旅行者がわざわざ立ち寄るほどの　見るべきものはないようでした。
映画「ゴッドファーザー」に登場するファミリー名が　コルレオーネでした。

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