カルタジローネは　シチリア島の東部内陸部　
標高６００ｍほどのところにあります。　
到着した時には　あいにく雨になりました。

この町でも　年配の男たちが　市庁舎の前に集まっていました。
傘を持っている人もいるので　雨宿りということでもないのです。

この建物を左手に曲がると　１４２段の階段　スカーラが姿を見せます。

１４２段の階段が　サンタマリア・デルモンテ教会まで続いています。
訪れてみると　写真で見るよりも道幅の狭い階段でした。
カルタジローネのインフォラータ（花絨毯）はこの階段に飾られます。

陶器の町ですから　階段の側面を絵タイルで飾ってあります。
その図柄は一段一段違っています。
古い写真では　普通の階段のようですから　陶器の階段も
陶器の町の町興しの　アイデアだったのでしょう。

模様タイルもあれば　絵タイルもあります。
青、緑、黄を基調にした陶器が多く　統一感があります。
階段の両側には　何軒かの陶器店があります。雨のおかげで
階段が洗われ　しっとりとした景観になっているようです。

アベ・マリアと書かれ　上にはマリア像も描かれています。
時間があれば　一段一段　ひとつひとつ眺めたいところです。

１４２段を一気に登るのは　かなりきついので　
途中　なんどか　写真を写し　振り返ります。
上から見ると　陶器の階段であることは　まるで分かりません。

階段を登り切ったところは　教会前の広場で　舞台のようなひな壇があり
その中段にタイル画が描かれています。

右手に建っているのが　１６０８年に造られた
サンタマリア・デルモンテ教会です。

陶器店には器だけではなく　
お土産用のかわいい小物も並んでいます。

右手の教会の建物が　映画の中では　
物語の舞台である　映画館として使われました。
物語の主人公　トト少年の子役は町の人で　今はこの町のほか
いくつかの町で　スーパーマーケットを経営しているそうです。

１６０７年からあるというアドリアーノ広場の真ん中には　
広場の大きさの割には　小さな噴水（水飲み場）があります。

広場の隅には市庁舎があります。左手がツーリストインフォメーション。
市庁舎の奥には　映画のメモリアル写真・博物館があり
映画のシーンの写真や　ロケ中の写真が展示されています。

市庁舎の脇にあるのは　サンティッシア・マリア・アッスンタ教会です。

人口２３００人の町ですから　他に特別な観光的なものはないのでしょうが
ゆっくり歩いてみたい　味わいのある町のように見えました。

映画の中のシーンでしょう。　広場を俯瞰しています。
馬車のいる建物が　ロケセットの映画館らしく　
そこは広場の一部で　実際の建物はありません。

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