工場への入口の門の上に　壺を抱えた天女がいました。
ヘレンドは創業から　約２００年が過ぎていますが
ヨーロッパでは　古い方ではありません。

中庭風の広場で　客を迎えるのは　派手な色彩のライオンでした。
叩いて見ると　陶器ではないような　鈍い音がしました。

制作過程を見せてくれる　
見学コースが用意されています。
年配のベテランおばさんたちが　
繊細な手つきで　
それぞれの技を見せてくれます。

乾ききっていない磁器に　ぽつぽつと一つずつ穴を
開けて行く　気の遠くなるような作業が続きます。

人形や　動物　花など指先から　
いろいろな形が生まれます。

絵付けもまた　ひとつひとつ　細いペンで模様の
輪郭を描き　細い筆で色を乗せてゆきます

人形の絵付けは　真っ白に焼き上げた上に　
着色し　もう一度焼きあげます。

工場の建物の一部が博物館になっています。
きれいな建物に囲まれて　中庭があります。

レンガの煙突だけが　焼物の工場らしさを見せています。

煙突の下が
窯になっています。
こうして一つずつ
素焼きの器に入れて
焼いているようすを
展示していました。

中庭の真ん中に　磁器製の大きな人形が数点飾ってありました。
どれも　ちょっと風変わりな作品です。

工場敷地内のショップには　高価な器から　飾り物まで並んでいます。
どれも　値段はさすがと驚くほかありません。
魚や動物は　うろこ模様が特長になっています。

白雪姫のセットは　日本円で３００００円ほどになります。

工場内のレストランで　ヘレンドの器を使った食事をいただきました。

テーブルごとに器の柄が違っていて　柄によって美味しさまで違ってくるような気になります。
左はヴィクトリア・ブーケ　右はロスチャイルド・バードという　伝統のある柄です。

メインは　ポーク。
料理の見栄えは
いまいち感がありますが
味に文句はなく
心地よいサービスに
満足できました。

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