総集編

中国・貴州省の旅から

2006/02の旅

侗 族　肇 興

昼食の後 肇興の町で

最も大きな鼓楼の前で

｢歓迎式」が始まります。

下の２層は四角

その上は八角形の

屋根を１１段も

積み上げてあります。

女性たちは

光沢のある濃紫色の服に

白い羽と花で飾った

冠をかぶり

首には重そうな

銀の輪をさげています。

女性たちが勢揃いして　歌と踊りの始まりです。

男たちはターバンのように布を頭に巻いた　正装をして　芦笙を奏でます。

歌い踊る　どの女性も　いい表情をしていました。

未来の歌い手をめざしているのでしょう

子供が飛び入りで　演技に参加しています。

観客は鼓楼の下に置かれたベンチに腰掛けて歌と踊りを見ます。

回りでは　地元の人が座り込んで見ていますし、

子供たちは　私たちのまわりで　はしゃぎ回ります。

鼓楼の屋根の角は

彫り物で飾ってあります。

軒には踊りの様子などが

描かれています。

最上段の楼の壁と軒は

複雑な木組みで

造られています。

町の高台に上ると　黒瓦の屋根から突き出した　５つの鼓楼が一望できます。

これはそのうち　町の入口に近い　３つの鼓楼です。

屋根突き橋の向うに

建つのは「義団鼓楼」と

表示が出ていました。

１１層の屋根は

歓迎式の広場の

鼓楼に次ぐ高さです。

最上階の木組みの

様子がよく分かります。

川は生活用の

水路になっていて

洗濯している人を

あちこちで見ました。

町のいちばん奥に

あるのは７段重ねの

「仁団鼓楼」です。

鼓楼は奥から

仁・義・礼・知・信と名が

ついているようです。

広い道路に面して建っているのは「信団鼓楼」です。

四角い池の周りには民家があります。

表通りは広くきれいに

整備されています。

旅人の勝手な

思い込みで言えば

少し脇にそれた

路地に味わいが

あるように思います。

表通りに面した　整えられた家並みよりも　

裏の川に面した家並みが目にとまってしまいます。

川に面したこの家の中には　まだ新しいく見えるものもありましたが

周囲とのバランスを考えて造られているようでした。