総集編

中国・貴州省の旅から

2006/02の旅

侗 族　銀譚村

このような棚田の山を　うねうねと上へ上へと登って行きます。

銀潭村の標高は９００m近くあるでしょうか。

バスが村の入口に着くと　どこからか歌声が聞こえてきました。

村への道をふさぐように　酒台が置いてあります。

濃紫色の民族衣装に銀飾りを着けた女性たちが並び　歌い　

後ろでは　男たちが芦笙を奏でています。

酒を口にして入村を許された客人は　両腕を抱えられるように

エスコートされ　山道を下り　村の中へ案内されます。

前掛けのような銀飾りが　歩くとシャラシャラ心地よく鳴ります。

その山道の途中から　銀潭村が見渡せました。

立派な鼓楼を中心に黒瓦の家並みがあります。

銀潭村は　いわゆる街道筋からは見えないような

谷間に造られているのです。

鼓楼の前で　歓迎の踊りを見せてくれます。

こうした観光客向けの歓迎式は　村の大切な収入源です。

表情を見ると娘さんのようでもあり、

結婚年令も若いとすれば　お母さんかも知れない。

女性の年令は　やはり分りませんね。

歌声は少し上ずったような　中国的な発声です。

光沢のある衣装は薄手に見えましたが

防寒の効果があるのでしょうか。

観光客が訪れるたびに

正装をして歌い踊る。

それは村の人にとっても

楽しいことのようで

家のかげから

眺めている老人も

回りではしゃぐ

子供たちもいました。

トン族の姫君たちも　正装で迎えてくれました。

１３層の鼓楼は

かなり立派なものでした。

上の楼が２層あるのは

他で見た物と違って

豪華な感じがします。

中では焚き火をたいて

寒さで縮んでいた

客人を暖めてくれました。

歓迎式には参加していない娘さんも

家の陰から様子をうかがっていました。

銀潭村の中は　時代劇のセットのような感じがします。

メイン道路の中央に　整備された用水が流れています。

鼓楼の役割が宗教的なものか　儀式的なものか

よく分かりませんが　村のシンボルであることは間違いありません。

家の軒下に吊るしてある白いものは糸のようでした。

村の中は　ゴミや家畜の臭いも気にならず

なかなか小奇麗にしているように見えました。

木の実の殻を砕いているのでしょうか　

長い棒でかき混ぜながら

足踏みの臼を　上手に操っている老女がいました。

娘さんたちは村の入口まで　見送ってくれました。

誰もが　いい笑顔をしています。

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end

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