私たちの宿舎は　標高３２６０ｍにある　シミエン・ロッヂでした。
丘の上のキノコのような円形の藁屋根が　客室になっています。

大きなキノコ風円形屋根の建物は　ロビー・レストランなどの棟です。
夕食は　寒く　暗い中　懐中電灯を持ってレストランに行かねばなりません。　

ロッヂ周辺は
枯れた草が茂っています。
乾季ならではの
風景なのでしょう。

シミエン国立公園は　玄武岩の岩山の間に深さ１０００ｍもの谷がある
起伏の激しいところでした。。
天気のせいもあって　向かい側の岩山が　ぼんやりと霞んでいます。

崖の角度が急で　谷の底まではよく見えません。
ほかには　国立公園と言っても　これ以上の絶景には　出会えませんでした。

ミニトレッキング途中　丘の上に手工芸品が並べてありました。
それを　遠巻きに見つめている子供たちが並んでいます。

子供たちは　その手工芸品の製作者のようで
客が　欲しい品物を手にすると　作者が名乗り出てきます。
その子に　直接お金を支払うことになります。　なかなかいいシステムです。

草を　コースターや　小物入れに編みあげたものです。
出来栄えや　色遣いなど　かなり個性が出ているようです。

客が立ち去ると　商品はすぐに片付けられます。
すばしこい子は　近道をして　また観光客の前に姿を現します。

牧童らしい少年は
一人前の男の証とされる
杖を持っています。
防寒用のショールは
持っていますが
足は裸足でした。

シミエン国立公園の
見どころは　野生のヒヒです。
標高によって
３種類のヒヒが生息
いるとのことです。
これは　ヘア・ライオンと
いう種類で　中域に
生息している種類です。
大人の顔つきは
何ともいかめしい。

彼らは菜食者で　土を掘り返して
草の根っこを探しています。　子ヒヒも　親のまねをして
上手に　草の根っこを探していました。

性格はおとなしいようで　人間が近くで観察していても
おかまいなしです。　仲良く毛づくろいをしたり
じゃれついたりしています。　左のヒヒは胸に手をあてて
何を考えているのでしょう。

ロッヂの屋根越しに　月のような色をした夕日が沈んでゆきます。

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