どうしたことか　セティ１世の葬祭殿の外観を　１枚も写していません。
それで　いきなり　中庭にある列柱から　見てゆきます。
角柱と　その奥の壁の壁画は体の部分が赤茶に彩色されたのがくっきり残っています。

第１列柱室の内部です。
下部がふっくら膨らんだ
柱です。　柱頭部は
花を閉じた蕾の形をしています。 
天井も残っています。

周りの壁面も　ホルス神や王たちのレリーフが埋め尽くすように並んでいます。
天井があって暗い室内なので　ライトアップしてあります。

絵の一つ一つにそれなりの物語があるのでしょうが
通り過ぎるだけの私たちには　深く知ることはできません。

中央に描かれているのは　冥界を司るオシリス神と　
王権の守護　ハヤブサの顔をした　ホルス神です。
写真　右手には　いくつかの部屋が並んでいます。

壁を埋めたレリーフは　似たような絵柄の繰り返しのようですが
少しずつ違ってもいて　物語性を感じます。

奥まったところに　オシリス神の間があります。

第２列柱室の上の小窓から　光が差し込んできます。

初代から　１９王朝セティ１世までの　王の名が刻まれた　王名表。

セティ１世の葬祭殿から　少し離れた砂地を歩いてゆくと
半分埋もれた　ラムセス２世葬祭殿の一部が　発掘されています。
壁の一部には　極彩色のレリーフが残っています。
まだまだ　発掘の途中のようでした。

建物の上半分は　崩れたのか　石材を持ち運ばれてしまったのか
ほとんど残ってはいません。

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