総集編

ブータンの旅から

５

2008/06再編集

クジェ・ラカンは宿泊地チャムカルの北　８kmほどのところにあります。

１６５２年、１９００年、１９９０年　それぞれに建てられた

３つの堂がある大きなラカンです。

早朝７時過ぎから待つこと　１時間あまり。

グル・リンポチェの描かれたトンドル（タンカ）のご開帳です。

本堂から若い衆によって担ぎ出されたトンドルは

軒裏に登った男たちが　一気にロープで吊り上げます。

ご開帳を見るために　朝早くから人が集まって来ます。

男たちはパリっとした着物「ゴ」を身に着けています。

年に１度、数時間限りのご開帳ですから　

見上げる人々の目つきも真剣です。

トンドルが吊り上げられると　その前で僧たちの読経が始まります。

出を待つ若い僧たちも　様子を見守っています。

トンドルの前で読経が始まります。

代表者たちの五体投地のお祈りの後　

参拝者はトンドルの下に触れるために行列を作ります。

トンドルのご開帳は　はわずか２時間ほどで終ってしまいます。
左端からトンドルの下に触れ　真中あたりでお賽銭を収めます。
その間　トンドルに息がかからないように、袖口で口を押さえています。

出番のない少年僧も　集まってトンドルを見上げています。

何年か先には　彼らが祭りの重要な役割を担うことになるのでしょう。

この若い僧は読経を終えた僧に　バター茶を振舞う役です。

グル・リンポチェが参拝者に祝福を与えます。

口元を押さえているのは　息がかからないようにするためです。　

祝福を待つ行列は　前の人との間を空けないように並ばないといけません。

隙間があると割り込みOKというルールがあるとのことです。

トンドル(仏画）のご開帳のあとで　仮面舞踊が演じられます。

舞踊のテーマは　チベットに仏教を広めた　
グル・リンポチェ（パドマサンババ）が

布教するときに　八変化したという伝説です。

赤、青、緑の鬼のような面をつけて　激しく身体を動かします。

踊っている若い僧は　汗ぐっしょりになっているはずです。

朝早くから

トンドルのご開帳を

見に来ていた

おばあさんです。

カメラを覗き込んで

きましたのでワンショット。

ご夫婦でしょうか。

早朝のご開帳から　仮面舞踊まで長時間見ていました。

絵になるお年寄りを探していると　何度も目が止まりました。

若い僧の興味は

表に駐車している

バイクなのでしょうか。

少年僧などは

ほかの子供と遊んでいる

ところも目にしましたから

厳しい戒律だけの

生活ではなさそうです。

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