奥行き３０ｋｍ以上もある　マッコリー湾が海に面するところは　
ヘルズ・ゲート（地獄の門）と呼ばれ 瓶の口のように細くなっています。　
湾の外に出ると　急に波が高くなり白い波頭が上がります。

湾口に白い灯台があります。
その先で　船は方向を変え　湾内へ戻ります。

クルーズ船は　レディ・ジェーン・フランクリン�U号でした。
白い双胴船です。　船室は２階に分かれ　デッキに出ることができます。

湾の奥は　ゴードン川につながっています。
川に入ると　船は速度を落とします。　人々はデッキに出て
両岸のレインフォレスト（雨林）を眺めます。
ゴードン川を　右左と大きくカーブを切って上流に進みます。
ゴードン川の水は　黒く透明度はかなり低いようです。

ヒューオン・パインの老木があります。　腐りにくく　船材にも使われた　貴重な木です。
タスマニア開発の目的の一つは　このヒューオンパインにありました。

倒木にも　生きた幹にも　苔がびっしりついています。
レインフォレストの　助け合いなのでしょう。　右の木の幹には猿の腰掛があります。

これは　倒木ではなく　幹を横に伸ばすという樹だったと思います。

マッコリー湾の奥に　世界遺産になっている監獄島　セーラ島があります。
小さな島全体が　１８２２ − ３３年の間　監獄になっていました。

当時の島の様子が　描かれています。　大きな建物があちこちにあります。

オーストラリア最悪の刑務所と言われていました。
軍人の家や、囚人たちが働く　造船施設などもあったそうですが
目ぼしい建物は　ほとんど残っておらず　
わずかにレンガの壁の破片が　散らばっています。

これは　独房の跡だそうです。　レンガの基礎部と
厚みのあるレンガの壁が　その環境の厳しさを思わせます。

パン焼きがまの残骸も残っています。

セーラ島のガイドは
役者さんのアルバイトのようで
一人舞台のように
朗々と語り　観客の
視線を集めてしまいます。
肝心の見るべき
施設跡などに　観客の視線が
まるで向きません。

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