ネムルート観光の拠点の
町はキャフタですが
そこから１時間ほど
山奥に入ったカラダット村に
２軒のロッヂがあります。
これはそのひとつ
「ユーフラット」の
レストランのある建物です。

日本からのツアーも
よく利用するらしい
ユーフラットは
宿泊棟の部屋の
内装・施設の改修を
順次進めていました。
３棟のうち１棟の部屋が
やっと終わったところでした。

カラダット村から　マイクロバスに乗り換えて　
山道をうねうねと　かなりのスピードで走ること２０分ほど。
よくもまあ　こんな山奥にと思うようなところに墓を築いたものです。。
ネムルート山の登り口の駐車場にはマイクロバスが並んでいます。

アンティオコス王の陵墓は　標高２１５０ｍのネムルート山の頂上に
高さ５０ｍの石を円錐形に積み上げてあります。
ちょこっと顔を覗かせているのが　陵墓の石積み部分です。
石畳の少々きつく感じる登りを　登りつめます。

登りつめると　東のテラスに出ました。
東と西に同じような巨像の頭が転がったテラスがあります。
一段高い所に　頭のない座像が６体分並んでいます。
夕日を眺めるために登ったので　
夕刻　東のテラスはすでに　影　が支配していました。

 転げ落ちた大きな石像の頭が５つ並んでいます。
写真で見ていたよりも　どの顔も　きちんと並んで立ち　
整然と同じ方向を見ているので　多少　手を加えているのでしょう。　

アンティオコス１世と　右　ヘラクレスが並んでいます。

この写真の右手の女性像は　ティケで　コンマゲネの豊穣の女神ですが
無残に顔中傷つけられています。
５つ並んだ顔の左には　蛇のような首が並んでいました。

東のテラスから　西のテラスに回り　夕日の鑑賞に備えます。

西のテラスの転げ落ちた首は　東のテラスの像と違って　雑然と並んだままでした。
５つの顔は東テラスと同じです。　中央が　ゼウス。　左が　アンティオコス１世です。

西のテラスの全景です。　顔以外の石は　転げたままになっています。
体の部分も東テラスのようには　はっきり確認できません。

人々は西のテラスを囲んだ岩の上に登って　夕日を待ちます。

石積みの陵墓の頂上に向かって　いく筋も道がついています。
やはり　登りたがる人が絶えないということでしょう。
登山禁止にはなっていないようでした。

東テラスの　アンティオコス１世と　ゼウス像。

夕日の美しさでも有名なネムルート山ですが
夕日はあいにく　手前の雲に隠されてしまいました。

旅の写真帳　表紙に戻る