訪れたのは大塘鎮の
新橋寨という集落です。
車の通る町中の道路から
少しだけ入ったところに
新橋寨の広場ありました。

寨（集落）の入口で　銀飾りの民族衣装の娘さんたちが観光客を待っています。
水牛の角に入れたお酒を飲んで　客人として迎え入れてくれます。

新橋苗寨と書いた門が　広場に面してあり
その奥の坂道の両側にも　木造の家が軒を連ねています。

これから広場で始まる　歓迎式を　孫とお婆ちゃんが眺めています。

屋根付き回廊の下には　お婆ちゃんたちが並んでいました。
前掛けのようなところに　きれいな刺繍がしてあります。

短裙苗族の衣装は短い裾で　下にはスパッツを穿き
膝上からくるぶしまでの黒いストッキングを着けています。
腰の後ろに下げたオレンジ色のロープ状の飾りが　
ゆらゆら揺れて　足を強調しているようです。

歓迎式の踊りが始まりました。　単調な芦笙の音に合わせ
軽いステップとペンギンの羽ばたきのような仕草でサークルを描きます。

ファインダー越しに見ていると
大塘鎮の娘さんたちに　美女が多いことに気がつきました。

若い娘だけが身に着けるはずの　銀の飾りを
この日ばかりは　母親クラスも着用して　踊りに参加しています。

大塘鎮の踊りは
手の動きも大きく
以前見た芦笙祭りの
動きの少ない踊りよりも
楽しいものでした。

襟を抜いて着る上着　背中に下げる銀飾り　
腰蓑のようなひも状のもの　後ろ姿も隙がありません。

踊りは何曲か続きます。
踊りと踊りの間は
民家の前で
一息入れています。
回りの民家は
古いようですが
しっかりとした苗族様式の
住宅です。

中国の人が好きな腰掛けを　少し小振りにしたものを
両手に持って　リズミカルに　カチカチと打ち鳴らします。

カスタネットとも　拍子木とも違った音が　リズムを刻みます。
円形を描き　十字になったり　これも楽しく華やかな踊りです。

何曲かの踊りを終えた後　整列して　苗族の歌が始まりました。

屋根付きの回廊に座っていた年配者たちの出番です。
芦笙の音に合わせて軽いステップで広場を回ります。

同行のツアー仲間で
評判の良かったのは
この娘さんです。
ちょっとはにかんだような
控えめの表情が
魅力的でした。

隊列を組んで
鳥が羽ばたくような
仕草を繰り返す踊りです。
この女性の頭の飾りは
王冠風ではありません
上に３羽の鳳凰がいます。

一列に並ぶと　衣装の刺繍の模様や　
頭や腹掛け風の銀飾りのデザインにも　それぞれ特長があるのが分かります。

苗族の女性は髪を切らず
長く伸ばして　つやつやとした髪を
頭の上で円く纏めています。
その上に鳳凰の髪飾りを付ける人
王冠風の被り物を被る人。
その一つ一つが　母から娘に引き継がれ
少しずつ買い増して行くそうです。

お年寄りも広場の踊りを眺めていました。

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