１月２８日、アレキサンドリアから乗った列車は途中で止まってしまい
カイロ駅に着いたのは深夜の１時を過ぎていました。
夜間外出禁止令が出ているため　朝まで駅の外に出ることができません。
駅に着いた客たちはホームのベンチに寝転んでいました。

２９日の朝、駅に迎えに来るバスの連絡が取れず　地下鉄でホテルに向かいました。
地下鉄駅近くの橋から見る町は　特に変わったようには見えませんでしたが・・・

しかし、その橋の中ほどに、無残に壊された警察車両が放置されていました。
昨日（２８日）の市民と警察の衝突の残骸です。

警察車は燃やされて　フロントガラスは割れ、ライトは壊れ、
運転席はめちゃめちゃになっていました。　後ろに見える塔は　カイロタワーです。

ホテルのすぐ近くにも
壊された警察車両が
放置されていました。
警察は昨日の騒乱で
市民の敵とされ
逃走してしまったようです。
一夜明けた２９日の朝
町中に警察らしい姿は
どこにも見当たりません。

橋のたもとにあるガラー広場のロータリーに　
倒されたポリスボックスが　　そのままになっていました。

騒乱そのものを目にすることはありませんでしたが
ホテル近くのガラー広場のロータリーにも　ときおり　人が群がっていて
歓声が聞こえ　タハリール広場のある方向へ歩いてゆく人もいました。

１月３１日、午後３時から外出禁止になるということで　
成田便が飛ぶのか飛べないのかの情報がないまま　早めに空港に向かいました。　
空港に向かう道路では　軍の黄色い戦車や装甲車を見かけました。

空港は２９日から閉鎖状態で　空港に泊まり込んでいる人たちで　あふれていました。
聞けば　空港で２泊したグループや　カイロに着いたものの
空港から出られず　旅行を取りやめにした日本人グループもいるようでした。

椅子で寝込んでいる人もいました。　床が冷えて段ボールの争奪戦もあったようです。
いつ、どこに向かう便が飛んでくれるのか　正確な情報はありません。

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