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2018/09UP

286 < ６つの階層>

ガイドさんによれば、ミャンマーには６つの階層があると
言います。１番目は軍人、２番目は金持ち、３番目は１番と
２番の子供たち、４番目は労働に従事している人たち、
５番目は土地を持っている田舎の農夫、
６番目は無財産の人たち。気になるのは３番目に属していて
子供たちの位置です。親がその地位にいると言うだけで、
能力とは関係なく社会的に優遇されてしまうのです。
高級車を乗り回している若者は、このジャンルの人たちです。
それに加えて、公務員たちの労働意欲のないことが、
この国の抱えた問題点だそうです。

287 < シギリヤレディーに振られた>

スリランカの観光地で最も人気を集めているのは、
世界遺産でもある５世紀に造られた岩上の宮殿
シギリアロックです。その岩場に描かれたフレスコ画の
美女たちシギリヤレディーに会うのを目的にしています。
王宮の敷地は広く、麓から岩を削った長い階段を登ります。
壁画の描かれたところへはさらにらせん階段を登ります。
真夏の暑さに耐えきれず、私はその手前で力尽き、
貧血状態になり倒れてしまいました。熱中症でしょう。
レディーとの対面はかなわず、敢えなくリタイヤとなりました。
代わりに絵はがきを購入しました。

288 < 通りすがりの親切　>

熱中症で意識をなくしてレンガの塀の上に横になっていました。
どれくらい時間が経過したのか、気がつけば、
添乗員さんが付き添ってくれ、襟元を開け、袖をまくり、
クールダウンしてくれていました。見知らぬ外国人女性が
わざわざ近くに来て、腕をまくり上げ、ウエットティッシュで
腕の汗を拭ってくれます。足を高くするように
との指示もありました。その親切に感謝しつつ、
少々驚きもしました。そうした行為が自然とできるのには、
それなりの知識や経験がある人たちとは思いますが、
旅先で仏にあった心地がしました。

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