101

2021/10UP

301 <　危険遭遇　>

４０年間の旅行中　幸いなことにスリや置き引きなどの
盗難事件や交通事故に遭遇することはありませんでした。
最大の危険遭遇は　エジプトでの「アラブの春」の騒乱に
巻き込まれたことでしょう。２０１１年１月２５日。
アレキサンドリアからカイロに向かう列車が途中で止まってしまい　
列車は遅れに遅れカイロ駅で夜明かしとなりました。
カイロの観光はもちろん中止で　予定の帰国便は飛ばず
２日間ホテルに缶詰になりました。
このときの添乗員の緊張は見ていても気の毒なほどでした。
トラブルに遭わないのは幸運なこと。

302 < 体調不良　>

旅行先で水や食べ物から来る腹痛は何度か経験しました。
ネパールでは油で胃がもたれてしまい　
インドでは香辛料のきつい刺激で何度か下痢症状になりました。
パタゴニアではピスコというレモン味の飲みやすい酒が　
疲れ果てた体に効きすぎてテーブルに伏せてしまいました。
トルコ・サフランボルのホテルで荷物整理中に
腰を痛めてしまいカッパドキアの観光に影響しました。
スリランカのシギリアロックでは岩山の手前で
気を失ってしまいました。熱中症だったのでしょう。
いずれも医者や保険の世話にならずに済みましたが。

303 < フラッシュバック　>

ふと頭に浮かんだ風景はどこで見た風景だったのか。
前後の関わりもなく唐突に　旅先での情景の断片が
浮かんでくることがあります。それがどこの風景だったのか
そこにいた人たちはどんな顔で　町や村はどんな
状況だったのかすぐに浮かんくることもあれば
印象がぼやけていて思い出せないケースもあります。
旅先で会った子供たちを思い浮かべると連想的に
町の様子がよみがえったりもします。特に印象的
というわけでもないのに　なぜその情景が頭をかすめたのか　
何か深層的な理由はあるのかも知れませんが不思議です。

前号のコラムへ

旅のコラムINDEXへ

 旅の写真帳表紙へ