総集編

スペインの旅から

2009/3の旅

グラナダ

イベリア半島で　イスラム最後の拠点となっていたのが　グラナダです。
そのグラナダでの一番の見どころは　アルハンブラ宮殿です。
イスラムのグラナダ王国は　イベリア半島でレコンキスタが進んでいる　１２３８年に建国
丘の上に　１００年以上をかけて華麗な宮殿を造営しました。


アルハンブラ宮殿の
中心はナスル朝宮殿。
その中に　中庭をかこむ
いくつかの宮があります。
メスアール宮は最も
古い部分です。
柱も壁も細かなイスラム
模様で飾ってあります。

メスアールの中庭を囲う回廊の隅に　
鍾乳洞をイメージした半球の天井がありました。
白地に淡いブルーの彩りが　効果的にあしらってあります。

隣はコマレス宮です。
長方形の池のある庭は
アラヤネスの中庭と
言います。
池に建物が影を落とす
このポイントが
ガイドさんもお勧めの
撮影ポイントです。
が、順番を待つ観光客が
ごった返していました。
正面のコマレス塔の下は
大使の間になっています。

「大使の間」の天井は寄木細工の天井になっています。
夜空の花火のようです。

大使の間とアラヤネスの中庭の間に　バルカの間があります。
そこから中庭側を見ています。
水滴が落ちてくるような入り口の飾りがみごとでした。

こちらは最も有名なライオン宮です。
中庭にあるはずのライオンに背負われた噴水は
あいにく修理中のようで　板囲いの中で　見ることができませんでした。

ライオン宮は王族のプライベートの区域で　ライオンの中庭を囲って
幾つもの部屋があり　装飾はより繊細になっているといいます。

この天井装飾は
ライオンの中庭の
南側にある
アベンセラーヘスの間
のものです。
鍾乳石を表現しています。
写真では素晴らしさが
まるで伝わりません。
こうした装飾が　
部屋ごとにあるのですが　
イスラムのこだわりを
感じます。

こちらもライオン宮の
中庭に面している
二姉妹の間です。
この部屋の天井も
垂れ落ちる鍾乳石の
ようです。
丸屋根のすぐ下に窓が
開いているので天井が
明るく細工がよく
見えます。

　アルハンブラの敷地内（上で見たイスラム宮殿のすぐ前）に　
レコンキスタ後　スペイン王カルロス１世が造った宮殿があります。　
その外壁で　見学に来た学生たちがのんびり日向ぼっこです。
ちなみに　カルロス１世と　神聖ローマ皇帝
カール５世は　同一人物です。

カルロス１世の宮殿は
資金難で建設が
中断されてしまいました。
内側は闘牛場のように
円形の回廊が
巡っています。
完成したとしても
使いやすい建物で
あったかどうか。
現在は
博物館・美術館として
使われています。

アルハンブラ宮殿は丘の上にあります。
眼下に広がるイスラム時代の町並み
アルバイシン地区や　１ｋｍほど離れた山の斜面にある
ロマ族の居住区　サクロモンテ地区がよく見えます。



アルハンブラ宮殿の
西側の敷地続きに
イスラムの城塞
アルカサバがあります。
ローマ時代の砦あとに
９世紀に造ったものです。
レコンキスタの戦いに
備えたものですから
見るからに頑丈そうです。
しかし　
アルハンブラは
１４９２年に
女王イザベルに
明け渡すことになります。

アルハンブラ宮の東隣の丘に　ヘネラリフェ宮殿があります。
水の宮殿とも呼ばれ　１４世紀に　夏の別荘として造られました。

ガイドブックによると
その一番奥にある
アセキアの中庭は
花々が咲き乱れ、
とありましたが
花の植え替え時なのか
花壇に精彩がありません。

細長い中庭を囲う通路を
時計回りに一回りした
この位置が
撮影ポイントと
ガイドさんの指定です。
柱の前後　周囲に
人が集まってしまって
ゆっくり撮影することは
できません。

グラナダの町の中心部に
大聖堂があります。
グラナダがキリスト
教徒の手に戻ったあと
１５１８年から
建設が始まり２８０年
あまり続きました。
隣の王室礼拝堂には
裏手の博物館から
入ります。

大聖堂内部は
ステンドグラスが多く
壁面が白いせいか
明るく感じます。
左右に大きな
パイプオルガンが
向き合っています。

大聖堂の東側　グラン・ヴィア・デ・コロン通りの先が
グラナダの古い市街地　アルバイシン地区です。
狭い路地が坂を登っています。　なかなか雰囲気のある道です。

アルバイシン地区の高台にある　サン・ニコラス展望台は
雪のシェラネバダ山脈をバックにした
夕映えのアルハンブラ宮殿のビュースポットです。
たくさんの人が教会前のテラスに集まっていて　夕暮れてくるのを待っていました。

ホテル近くから　市の繁華街に向かう　ヘルニ通りですが
敷石の歩道も　並木もきれいにしてあります。

ご鑑賞ありがとうございました


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