総集編

スペインの旅から

2009/3の旅

エストゥレマドゥーラ
メリダ　カセレス


エストゥレマドゥーラは　スペインの西寄り　ポルトガルに近いところ
まだ　田舎の雰囲気の多く残った地方です。

▼　メリダ　▼

メリダは紀元前２５年に　ローマの植民都市として建設されました。
今でも　遺跡が次々と発見・発掘されています。
ここは　円形闘技場。１４０００人を収容できました。

全体的にはかなり　壊れていますが　構造はよく分かります。
レンガのアーチの上は観客席があったところです。

こちらは闘技場と隣り合わせの　半円形の劇場です。
アウグストウス帝の右腕　アグリッパが　紀元前２４年に造りました。
入り口の石積みのアーチ部分は　きれいに修復されています。

劇場は円柱を立て直し　継ぎ足して　修復が進められています。
円柱の脇にあるいくつかの彫像は　レプリカだそうです。

町中には　ディアナ神殿がありました。
メリダでは家を取り壊すと　まだまだ遺跡が出てくるので　
建設工事が止まってしまいうそうです。

グアディアナ川に
架かる石橋は　ローマ橋。
ローマ橋としては
最長で７９２ｍ　
アーチの数は
大小あわせると
６０もあります。
当時のままなのかどうか
分かりませんが
かなりしっかりと造られ
きれいに保たれています。

現在のメリダの家並みは　こんな感じです。
そう広くはない道を挟んで　低層の家が並んでいます。


▼　カセレス　▼

　カセレスはローマによって造られた町ですが
８世紀にはイスラムに支配されました。
城壁に囲まれた町の中にはレコンキスタ後に
建てられた重厚な建物が残る　世界遺産の町です。

マヨール広場の向かい側に　城壁があって　
階段の上の「星の門」から　城壁の中に入ってゆきます。
左の四角い塔は　ブハコの塔です。

内側にマリア像を乗せた
「星の門」をくぐると
石畳の路地が奥へ伸び
サンタ・マリア教会前の
広場に出ます。

サンタ・マリア教会。
レコンキスタ後
城壁の中に
最初に造られた教会です。
コーナーに
立っている像は
エストゥレマドゥーラの
守護聖人　
聖ペドロ・デ・
アルカンタラです。

こちらの白い教会は
ザビエル教会です。
塔の上にコウノトリの巣が
あります。
カセレスにはスペインの
コウノトリの半分がいる
と言われているそうです。

ザビエル教会の塔の上に
巣を作ったコウノトリは
えさ探しにでも行くのか
ときどき　
優雅に空を舞います。
あの大きな鳥が
グライダーのように
滑空するさまは
実に　気持良さそうです。


両側を　高い冷たい
石壁に挟まれた路地は
なぜかジグザグ
しています。
防御のためか
建物が優先されたためか
良く分かりませんが・・

城壁の内側は
石畳と石壁ばかりです。
この城壁沿いの道を
登った先に
パラドールがあります。

カセレスの現在の人口は　８万あまり。
新しい町は城壁の旧市街の南西側に広がっています。

ご鑑賞ありがとうございました。


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