総集編

スペインの旅から

2009/3の旅

アビラ


カスティーリア・イ・レオン地方にある　アビラは　城壁に囲まれた町です。
マドリッドの北西　グレドス山脈を越えた　標高１１３０ｍのところにあります。

１１世紀　レコンキスタでイスラムから町を取り戻した後
１０９０年から９年をかけて　全長２．５ｋｍの城壁を造りました。
これは東側にある　サン・ビセンテ門です。

城壁は　幅約３ｍ、高さは平均１２ｍもあって
城壁から突き出した塔がほぼ等間隔に　８８もあります。
塔の間に城壁を利用して建物が作られていましたが
１９７５年にすべて取り除かれ　城壁はきれいに整えられています。

サン・ビセンテ門のすぐ近くに　サン・ビセンテ教会があります。

１２世紀から
１６世紀にかけて
造られた大聖堂・
カテドラルは
一部修復中でした。
内部の中央に
聖歌隊席があるのは
スペインのカテドラルの
特長のようです。

大聖堂の天井に使われた石材は　
白と赤の入り混じった　めずらしいものです。

１６世紀　
修道会の改革を進めた
聖女テレサ・デ・ヘススの
生家跡に造られた
サンタ・テレサ修道院。
テレサの生まれた部屋が
サンタ・テレサ洗礼教会
として残っています。

３月末　スペインで桜を見るとは思いませんでした。
なかなかの咲きっぷりでした。

城壁の中にある
繁華な通りは建物も
造りかえられているようで
新しい町並みに
見えました。

城壁に囲まれた小さな町の中にも　活気のある市場がありました。
地図では　メルカード・チコ広場とあります。

市場に集まっているのは　年配の男が多いようでした。

道路に面した古い家は　
城壁のように頑丈そうな壁で造られていました。
鉄格子もいかめしく見えます。

丘の上にある城壁近くから見えるのは　
城山を囲む　わずかの家並みと　その外側にひろがる平地です。

城壁のすぐ外側には観光インフォメーションがあります。
その前の建物はいつの時代のものか　傷んでいる部分も見えます。

旧市街の南側　少し離れたところから　アビラの全景が見えます。
一人の絵描きさんが　城壁の街を描いていました。

クアトロ・ポステスと呼ぶ
４本の柱と４本の梁に
囲まれた真ん中に
十字架が立っています。
それなりの意味が
あるものでしょうが
聞き洩らしています。

クアトロ・ポステスと城壁の間を　アダハ川が隔てています。

ご鑑賞ありがとうございました。


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