総集編

中国・四川省の旅から

2010/１１の旅

丹巴・中路郷


四川省の省都・成都から　３８０ｋｍほど西の山岳地帯に入ったところに
カンゼ・チベット族自治州・丹巴（DANBA）県があります。
中国の専門家たちが　「中国の美しい村」　Ｎｏ．１に選んだところです。
狭い谷の斜面や　高所にチベット族の集落が点在しています。
その一つが　中路郷です。

中路郷は　川沿いから崖沿いの道を　５００ｍもはい上ったところに現われる　
標高２４００ｍの高原にあります。
訪れた１１月半ば　黄葉に彩られた斜面に　チベット族の民家が並んでいます。


民家の脇に立っている塔は　見張り用に造られたものと言いますが
このような　簡単には行けない山上の穏やかな村に　
見張り台が必要だったのか　ちょっと理解しにくいところです。


この家の塔（チョウ楼）は
細身でかなりの高さがあります。
屋上にトウモロコシを
広げて干してあります。
右手の屋根上にある
ブルーの物は
太陽熱温水器でした。
後ろの岩山との間は
小金川の深い谷です。


今では　ガタガタの道ですが　車で３０分ほどで山を登り下りできます。
それまでは　どんな暮らしだったのか。
中央の車の停まっているところに　文化博覧園やレストハウスがあります。

石造に木造部を加えたチベット民家は　大きく豪華に見えます。
白と茶色の基本的なカラーは　よく見るゴンパ（お寺）と同じ造りです。


村の少し高いところまで
ハイキングをしました。
丘の上に見えた
塔（チョウ楼）が民家の
敷地内に立っています。
牛は放し飼いですが
とてもおとなしい
性格のようです。


村を散策中に通りかかった
村の女性です。
頭の飾りが　この辺りの
チベット族の女性の特徴です。
足元はジーンズでした。
カメラを向けると
ちょっとはにかんだように
横を向かれてしまいました。


村の高みまで続く
ハイキングコースを
子牛が塞いでいます。
おとなしい顔つきをして
じっと人が通り過ぎるのを
待っています。


この辺りから見ると
家が建ち　段畑のあるところは
かなりの斜面に見えます。
人家の多いところには
樹木も多いようです。


中路郷は　北から東に高い山　西に深い谷があります。
遅い朝日が　右手の山の上に昇ってきます。　
陽が射し込むまで　全体に薄っすらと朝もやが掛かったように見えます。


庭先で　乾燥させたトウモロコシの粒をもぐ作業をしています。


村のはずれにチベット仏教の寺中路寺があります。
きつい反り屋根の雰囲気は少し中国的でもあります。
庭も周囲の建物も　建物にかかった幕なども　かなり傷んだままでした。
修復を進めているようですが　時間はかかるように見えました。
右手のお堂から　ラマ僧の叩く太鼓の音が聞こえています。

それでも　外壁に取り付けられた　マニ車は
金ぴかのものが並んでいました。
　　

ご鑑賞ありがとうございました。

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