94

2018/02UP

280 < 軍政健在 >

ノーベル平和賞のアウンサン・スーチーさんの長い戦いがあって、
民主化されたミャンマーですが、依然として
軍部の影響は大きく、険しい道は続きそうです。
依然として軍部の偉い人たちが特権階級であり、
お金もそこに集中します。軍部専用のホテルなど
高級な施設も沢山あるようです。現政府がやりたいと思っても、
軍部の邪魔が入ることも少なくないとのことです。
ロヒンギャの問題にしても、国内に問題を起こして、
スーチーさんを窮地に追い込むために、軍部が嫌がらせを
している。現地ガイドさんの見方ではありますが。

281 < 中古バス >

ミャンマー最大の都市ヤンゴンを走るYBSと書いた
公共路線バスのボディーには、中国語、韓国語、日本語が
書いてありました。中古の車両を塗り替えずに使っているのです。
黄色い新しいバスも増えています。それは、中国製の
新しいバスで、入札競争で、日本車の７割ほどの
低価格で中国が勝利したのだそうです。
長距離バスは韓国・中国・スエーデン製の車両が多く、
日本車は少ないと聞きました。私たちの乗った
観光バスはどうやら日本の中古らしく、車内を見回して、
何気なく読んでいる日本語の表示にそれと気づきました。

282 < 中古タクシー >

ミャンマーの町中を走るタクシーはバンタイプのものが
目立ちました。後部窓に「平成２２年排ガス規制」の
楕円形のシールが貼ったままですから間違いなく
日本の中古車です。商用ワゴン車では、○○送迎車とか、
○○運送などの日本で働いていた時代の会社名を消さずに
使っています。日本車の中古の評判はよく、他国の新車より
人気があるとのことでした。まだまだ乗れる車を廃車にしている
日本は、もったいないようにも思いますが、老後を、
よその国で元気に活躍できるというのは、
車にとって良い一生なのかもしれません。

最新のコラムへ

旅のコラムINDEXへ

 旅の写真帳表紙へ