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2017/02UP

268 <スターリン>

ソ連の指導者スターリンはジョージアのゴリで１８７９年に
生まれました。靴職人の息子ジュガシビリ少年は、
貧乏でしたが歌がうまく神学校に通っていました。
その後トビリシに移り革命運動に関わり、刑務所に何度も入り、
シベリア送りにもなりました。やがてレーニンの死後、
第一人者となりました。しかし、時代の英雄も
ジョージアではまるで評判がよくありません。
ソ連の指導者ではあっても、ジョージアのために何もしなかった
と言うのが理由です。今でもスターリン信奉者が多いのは
出身地ゴリの町だけだといいます。

269 <友好の壁>

ジョージアからロシアに向かうコーカサス越えの
「軍用道路」の途中に「友好の壁」という記念碑的な
建物があります。両国の友好２００年を記念して
１９８３年に造られました。切り立った崖の上にほぼ円形の壁があり、
その内側には民族に関係なく仲良くしようとの意図で
イラストが描いてあります。気になったのは、
この施設が崖っぷちに造られていることです。
南オセチアや、アブハジアというロシアが支援する国や地域が
ジョージアの国土に食い込んで存在していて、
ロシアとジョージアの関係はまさに崖っぷちにあるのです。

270 <ジョージア出身力士>

栃ノ心、臥牙丸という二人のジョージア出身の力士が
大相撲で活躍しています。すでに引退している黒海という
力士もジョージアの出身でした。なぜそんなに遠い国から
わざわざと思います。もともと柔道などの格闘技が
盛んだそうですが、彼らは世界ジュニア相撲大会で好成績を
上げています。ジョージアの人たちにとって
「相撲」が人気スポーツかと言うと、そうではなく、
二人の力士が日本で活躍していることは知ってはいても、
相撲がどんなスポーツなのかを正しく理解している人は
ほとんどいない。と、ガイドさんの話です。

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