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2000/08/UP

22 <名簿>

ツアー会社によって、参加者名簿の取り扱い方が違います。

私の経験では、成田で名簿を配る社。旅が終わった後で
本人の希望を確認して後日、送付する社。旅行社は感知せず
同行者同士に名簿交換をまかせる。の３つのケースが
ありました。名簿を悪用する人がいるとの理由からの
ようですが、困ったものです。商売に利用したり、その後の
付合いを強要する人がいるのでしょう。一緒に旅を楽しんで、
少しは親しくなったはずの人の住所が空欄になっている
という時には複雑な気持ちが残ります、
何か拒絶されているような、裏切られたような。

23 <復元>

戦争で破壊された建物の崩れた石を集めて、

以前のままに建てなおすのが多くのヨーロッパの
やり方のようです。古びた建物も中に入ると真新しい、
しゃれたお店に変身していることも当たり前でした。まだまだ
使えるビルを壊して新しいデザインで建て替えてしまう。
これは実に日本的なやり方のように見えます。しばらくぶりに
新宿や渋谷へ行ってその変貌ぶりに驚かされますが、
ヨーロッパの街だと、しばらくぶりに訪れても、
昔見たイメージのままで迎えてくれるのではないでしょうか。

そこには基本的な考えかたの違いがあるようです。

24 <物売り１>

ネパール、ナガルコットでは観光客がハイキングに
出かけるのを子供たちがホテルの前で待っていました。
展望台までの１時間あまりを、観光客を取り囲んで道案内の
ように同行し、ポスターや絵葉書をすすめてきます。
かたことの日本語ですが、実に商売熱心です。
誰が教えたものか、断ると、「高くないよー」「あとでねー」と
言っていったん引き下がるのですが、すぐに戻ってきます。
それでも、１時間も一緒に歩いているうちに、
お互いの話しをし、心が通じた気にさせ、疲れた人の荷物を
持ったりして、ポスターを買ってもらっていました。

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