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2011/03/UP

199 <エジプト騒乱 １>

２０１１年１月２５日に始まったエジプトのデモは、
約３週間でムバラク大統領の退陣という結果になりました。
その時エジプトを旅行中で、旅の最後で騒乱の影響を
受けてしまいました。アレキサンドリアからカイロに向かう
列車に閉じ込められ、カイロ駅で夜明かしをし、
カイロ市内観光はすべて中止となり、２日間ホテルに缶詰めでした。
予定の帰国便には乗れず、翌日便にかろうじて搭乗
できましたが、空港内で２泊した人たち、
カイロについたものの空港から出られず、
空港で泊まり、そのまま帰国というグループもありました。

200 <エジプト騒乱 ２>

カイロ駅に迎えに来るはずのバスと連絡が取れず、
地下鉄でホテルまで移動することになりました。
ホテルに向かう橋の上には、窓を割られ、タイヤのつぶれた
警察車両が放置されていました。運転席もメチャメチャです。
ホテルの近くにも壊された警察車両が何台かありました。
前日のデモ隊と警察との激しい戦いの残骸です。
不思議なことに町の中に警察らしい人や車の姿は
目にしません。昨夜、攻撃の対象になった
警察は被害甚大で撤退してしまい、翌日になっても
警察は市民の攻撃を恐れて出動できなくなくなっていたのです。

201 <エジプト騒乱 ３>

国内のテレビは規制されているようで、テレビ局から見える
町の映像だけが映り、音声でニュースを伝えていました。
ＣＮＮだけが騒乱の模様を伝えていました。
軍の黄色い戦車が道路をふさいで交通規制をしている
映像が流れていました。デモの行われた広場では、
戦車に乗った兵士に食料を手渡しする女性の姿が映りました。
以前から市民に人気の高い軍は、市民に銃口を向けないと
宣言していて、当初から軍は大統領ではなく、
市民の行動を支持していたようでした。
それも市民が力を結集できた大きな理由だったのでしょう。

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