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2010/07/UP

190 <バイクレース>

ベトナムでまず驚いたのは、町中を走るバイクの多さです。
朝夕の通勤時間だけでなく、一日中、バイクが道路を
占拠しています。信号のある交差点ではマラソンスタートの
ようにバイクが並び、信号のない交差点はまるで
スクランブル交差点のように、ぶつかりそうでぶつからず、
すいすいと走り抜ける技はみごとです。数えてみると、
バイク１００に対して、自転車５が混じり、タクシーを含む
乗用車が７、バスは２、という比率になりました。
広い道を埋めるバイクの流れの中に、
車がわずかに混ざっているといった感じです。

191 <バイク・シップ>

ベトナムの町を走るバイクには、乗車人数の制限が
ないのでしょうか。バイクタクシーというのもありますから、
二人乗りは当たり前で、子供を一人か二人、夫婦の間に
はさみこんで乗っている姿も多く見かけました。
後ろに乗ったご婦人が旦那の腰をしっかり抱えていたり、
後部座席の若い女性は、彼氏の腰をヒシと抱えていました。
毎日そうして通勤しているとしたら、家族や、
恋人たちのスキンシップはかなり良好ということでしょう。
１８歳になれば免許が取れるので、
学生たちの恋ごころも芽生えるチャンスが多いのでは。

192 <横断そろり>

バイクの洪水の中で、交差点に信号の
ついている所は少なく、横断歩道のないところでも、
道路を横断したい人は、その流れの中に踏み込んで行きます。
現地ガイドさんの話では、決して急がず、そろそろと歩くのが
コツだといいます。歩行者に気づいても、バイクは誰も
停まってくれる様子はなく、その代りにスピードを落として、
歩行者の脇を上手にすり抜けて行ってくれるのです。
歩行者が急ぐと、かえって避けそこなうのでしょうね。
初めのうちは、踏み出すには勇気がいりましたが、
旅の終わりには、コツがつかめたようです。り>

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