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2008/10/UP

160 <庶民はどこへ >

中国の歴史的な古い町「古鎮」を見たくて出かけて
驚かされるのは、その周辺が思いがけない都会だったり
することです。解放路、人民路などと名づけられた
広い道路が走り、高層ビルが建ち並んでいるのを見て、
がっかりもさせられます。古い家並みが、次々と壊されて
いるのも目にします。老街などと呼ぶ昔ながらの家並みは
その片隅に、申し訳なさそうに残っています。
しかし、そこでは、朝市が開かれ、生きた鶏や、野菜、魚を
売っていて、お年寄りが集まって話し込んでもいて、
昔ながらの元気な庶民をたくさん見かけます。

161 <中国的観光開発 >

４０００年の歴史をバックに、中国の観光開発は
ますます盛んです。浙江省の「烏鎮」では、昔からの住民を
立ち退かせ、家並み、路地、石橋を修復し、ホテルや
客桟（民宿）を整備したそうです。従来からの「東柵景区」に
加えて修復を終えた「西柵景区」が０７年に公開されました。
景区への入口はホテルの玄関のように立派で、
テーマパークなみの入場料を払い、専用の渡し舟に乗って
目的地に着きます。いずれは世界遺産への登録も
目指すのでしょう。中国の観光開発は、
景区を囲って入場料で稼ぐというやり方で徹底しています。

162 <インディヘナ　モデル>

ペルー、インカの都クスコの町には、赤い模様の
風呂敷包みを背負ったインディヘナの女性が歩いています。
お年寄りもいれば若い女性もいて、観光客に写真を
写してもらうことを生業としたモデルさんも多いようです。
写真を写す時、モデル料１ソル（３５円ほど）が相場ですと
ガイドさんから聞いていました。小さなアルパカを抱いた
３人組と目線が合ってしまいましたので、
立ち止ってシャッターを押しました。
ポケットから１ソルコインを出すと、一人一人に渡すように
言われ、あたり前なのですが３ソルが一度に消えました。

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