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 2007/10/UP

145 <左ハンドル>

日本語で○○旅館、○○ゴルフクラブなどと書いた
マイクロバスや、○○建設などと書いたままのトラックや
建機をイエメンの各地で見かけました。日本ではとうの昔に
廃車になった中古車が、こんなはるかな国で現役として
活躍しているのには驚きました。それもよく見ると、
左ハンドルにきちんと改造してあります。
改造費がどれほど掛かるのか分かりませんが、
その費用を負担してもメリットは大きいのでしょう。

もしかしたらツアーで使った中古の左ハンドル、

トヨタ・ランドクルーザーも、改造車だったのかも知れません。

146 <モンキンスーラ>

いきなりカメラを向けては失礼になりますからと、
教えてくれたのが「モンキンスーラ」という言葉です。
「写真を写してもいいですか」。イスラムの国では
女性にカメラを向けてはいけませんが、スークのおじさんを
写す時もそうひと声掛けるといいですよ、ということ。

親子連れに声をかけると、ノープロブレムと答えてくれます。

そこで子供をワンショット。しかし、スークの店番でも
喜んで笑顔を作る人もいれば、「ノー」と顔を背ける
人もいます。人の集まった店の前でカメラを向けると、
手を振って拒否する老人もいました。

147 <観光ずれ>

イエメンのある町で、まだ小さな女の子が、アクセサリを手に、
「こんにちは、おはよう、ありがと、かわいい」と
覚えた日本語を並べて近づいてきます。
「カラム」と声をかけてくる男の子もいました。

これはペンを欲しいと言っているのです。「スーラ」と言って

写真を写させた後で、何かを欲しがる子もいました。

都市部よりは、観光客の多い地方の村のほうが、
観光客を追いかける傾向は顕著です。ずかずかと静かな
町へ乗り込んだ観光客が、素朴だった子供たちを悪くして
しまったのかも知れず、ポケットに入れた手が戸惑います。

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