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2006/10/UP

130 <改造途上>

中国・貴州省・鎮遠や湖南省・鳳凰の町は、
清朝時代の街並みが残っていて、これから観光拠点
として人気が高まる町です。そのためあちこちで
改修工事が行われていました。鎮遠では、川沿いの
一群の建物を建替え中でしたし、既に整備されメイン道路の
両側には真新しい建物が並んでいました。路地裏を含めた
改造計画図も掲出してありました。鳳凰では阜城門前の
広場の工事が進んでしましたが、どんなものに仕上がる
のでしょう。家並みは昔のまま作られているとは言うものの、
味わいは薄れてゆくように思えてなりません。

131 <寒冷ホテル・レストラン>

寒さには慣れているからでしょうか、貴州省の
小さな町のホテルでは朝から廊下や階段の窓を
開け放っています。２月の朝の冷え切った空気が建物の中に
入り込み、爽やかをはるかに通り越してブルブル。
部屋の暖房は完全に隙間風に負けていて、室温はわずかしか
上がりませんでした。昼食に立ち寄った食堂でも、道路に
面した扉を開け放っていて、まるでカフェテラス状態でした。
身にしみる寒気にもかかわらず暖房の気はありません。
コートを着込んだままの食事となりました。

現地の人はそんな中で平然と食事をしています。

132 <見かけ優先>

中国の地方都市を訪れると、広い通りに面して
立派なビルやアパートを目にします。新築間もないものに
空き室が目立ちます。建築中のものもありました。しかし、
その裏手を覗いてみると、古い家がひしめいていたり、
未整備の空き地だったりします。通りかかった街道筋の
町でも、家は木造からレンガ造りへと変わりつつありました。
でも、ゴミは町のあちこちに小山を作り、
川の土手からのゴミ捨ても習慣になっているようで、
遠くからもその残骸がよく見えました。表面の急な変化に
人々の暮らしぶりが追いつかない感じです。

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