43

2006/08/UP

127 <歓迎式>

中国・貴州省のトン族や苗族といった少数民族の
村を訪れると、たいてい歓迎式と呼ぶ催しがあって、
民族衣装で着飾った村の人たちが迎えてくれます。
村に入る前に、客人は酒を振舞われた後、村へ入ることを
許されます。村の広場では歌と踊りを見せてくれます。
村によって若い娘さんだったり、子供やおばあちゃんも
加わったりします。もちろん観光用に仕組まれたイベント
ですが、村人にとっても晴れ着を着て歌い踊るのは
楽しいことのようでした。民家の門口で見ている
人もいましたし、子供たちははしゃぎ回っていました。

128 <芦笙祭>

２月、貴州省・凱里の郊外にある「舟渓鎮」では
苗族の芦笙祭が３日間続きます。近隣の村から
銀製の装飾を身につけた娘さんが集まり、村ごとに輪になり、
男たちの吹く芦笙の音に合わせて単調なステップを
踏み続けます。踊っているのは、まだまだ少女の顔立ち
ばかりで、３、４歳と見える幼児までいました。
かつて踊りの輪に加わっていた母親たちは、日本髪のように
髪を固めたおしゃれな姿で、娘さんの着付けを担当し、
我が娘の晴れ姿に目を細めていました。子へ孫へ
伝わる銀の飾りと一緒に、親心も引継がれてゆくのです。

129 <泥沼街道>

棚田で有名な中国・広西チワン族自治区の龍勝から、

三江という町までの６０kmほどの国道は工事の
真っ最中でした。古い道を広げ、道筋を変え、橋を架け
替える工事を、全線にわたって同時に手がけています。
未舗装の路面がまだ固まっていないのと、雨水を含んで
泥沼のようなぬかるみ状態です。バスは雪道を走るように
横滑りしたり、轍に落ちてスリップしたりの悪戦苦闘。
ドライバーさんも緊張の連続です。春節の休みのせいも
あって工事は休止中の様子。おかげで、到着予定は
遅れ三江での観光は翌日持越しとなりました。

最新のコラムへ

旅のコラム一覧へ

 旅の写真帳表紙へ