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2006/03/UP

121 <レンタルバイク>

アラン島へのフェリーの出航時間が近づくと、
ツールド・フランスにでも出場するような
バイクスタイルの人が集まってきます。身体に張り付いた
お揃いのバイクスーツに身を固め、真新しい自転車を
持っているところを見ると、スーツごとレンタルした
のでしょう。男性も女性もいて、顔を見る限り結構な
年配者たちです。フェリーの中にはそうした自転車がいっぱい
積み込まれていました。私たち日本人がバスで走り抜けて
しまうところを、彼らは汗をかき、人間のスピードで、
アラン島の陽光と、空気を味わっているのでしよう。

122 <ペンキ塗り>

都会も田舎も町も、アイルランドの町並みは
どこへ行ってもきれいでした。赤や青や緑、黄色と色彩は
統一されていないのですが、色選びのセンスを感じ、
全体としての調和を感じるのが不思議です。

緑に囲まれた郊外の個人住宅も、前庭の芝はきれいに

刈りそろえてありますし、外観はペンキ塗りたてのように
ピカピカしていました。いまにも塗装が剥げ落ちそうな建物は
目にしていません。どれほどの頻度で塗り替えているのか
気になるところです。こうしたことへのこだわりが、
味わいある町並みを作っているように思いました。

123 <アイリッシュダンス>

旅行中２回、アイリッシュダンスを見る機会がありました。

短いスカートの女性と鍛えられた美形の男たちが、
上半身を使わず、両手をだらっと下げたまま、
足だけを激しく動かし、靴で激しく床を鳴らします。
その足技はみごととしか言いようはなく、いくら目を凝らして
見ても、脚の動きよりも音の数が多いように見えるのです。
舞台の上でラインダンスのように何人もが横並びになって
踊る姿は、感動的で思わず涙ぐんでしまいました。
その迫力と感動を忘れられずに、

「リバーダンス」の東京公演に足を運んでしまいました。

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