26

 2003/04/UP

76 <茹でジャガ>

イギリス旅行中で出てきた料理といえば、メインの肉か魚に、

主食代わりの山のような茹でジャガ。そして茹で人参。

ちょっと気の利いた店ではベークドポテト、カリフラワー、
ブロッコリーがついてきます。味付はほとんどしてありません。
食べる人が自分の好みで塩コショウして食べるのが
イギリス風だというのです。イギリスの主婦は家庭でも、
野菜は茹でるだけで、いわゆる料理らしいことは
しないのだそうです。せっかくの素材をひと工夫すれば
もっとおいしく食べられるのに、

もったいない。グルメの国、日本に感謝です。

77 <辛抱>

ほんとか嘘か、イギリス人はああだこうだ
クレームをつけるのははしたないこととされ、辛抱することを
教育しているそうです。親や妻の料理がおいしくなくても、
黙って食べる。ホテルの設備が多少おかしくても、
サービスが悪くても文句をつけない。

それがイギリスだと言います。おかげで、料理に対する
向上心も生まれないし、ホテルのサービスを良くしようという
気持ちも生まれないのではないか、と説明を受けました。
さすが保守王国と誉めてはいられない。産業革命を
起こした国の気概はどこへ行ってしまったのでしょう。

78 <画一的>

イギリスの家並みを見て不思議にさえ思ったのは、

その画一的なスタイルです。道に面した家は
２軒でひと棟だったり、何軒も連なったりしますが、
屋根の形や外観はほとんど同じです。低い塀で囲った
わずかな前庭と、大きな出窓があって、ほとんどが
白壁の繰り返し模様です。都市部ではそれが３階建て
だったりしますが、基本スタイルは似たようなものでした。
きっと、間取りも似たようなものでしょうから、
インテリアで精一杯我が家流を表現しているのかもしれません。
そうそう、玄関のドアだけはかなり凝っていました。

最新のコラムへ

旅のコラム一覧へ

 旅の写真帳表紙へ